IronFXの評判は?ボーナスやスプレッド、信頼性に辛口で切り込む

IronFX公式サイトのキャプチャ

今回は何かとお騒がせな海外FXブローカーIronFXの評判について踏み込んで解説していきたいと思います。

2016年10月現在、かの有名なサッカーチーム「FCバルセロナ」のスポンサーを務めているくらいなので、名前を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。

前提として【海外FXの巨匠】的には、IronFXの信頼性は非常に低いです。

今となってはFCAライセンスを取得して盤石の信頼性を築いてきてはいるものの、過去に中国で引き起こした事件「口座資金未払い」のイメージは拭い去れていません。

数ある海外FX口座口座の中でも信頼性においては最低レベルと言えるでしょう。→安心して取引できる業者から選んだ海外FXおすすめランキングはこちら

ただ信頼性を度外視して考えると、海外FXブローカーとして見どころがあるのはたしかです。

100%の入金ボーナスで取引の証拠金を増やせるのに加え、初回の入金額によってはスプレッドが狭い口座で取引することができます。

「信頼性が気にならない」という方に対してなら、IronFXの口座開設をくい止める理由は見当たりません。

IronFXの信頼性はグレー~日本市場撤退から現在に至るまで

IronFXの本社外観

大前提として、信頼性が怪しい海外FXブローカーは利用するべきではありません。たとえ「どれだけ取引条件・口座スペックに魅力があっても」です。

いくら取引で勝ったところで、口座が凍結されたり出金に応じられなかったら元も子もありませんからね。

正直どれだけひいき目に見たとしても、IronFXは「安心して取引できます!」と太鼓判を押せないのが本音です。

現在のライセンス登録状況から見ると、イギリスFCA登録で信頼性に曇りがないように思えますが「過去の失態」が大きすぎます。

IronFXの口座開設をお考えの方も、IronFXが過去に何をしでかしたのかを知ってしまったら二の足を踏んでしまうでしょう。

  1. 日本市場から突然の撤退
  2. 中国での30億円未払い事件
  3. 英国FCAライセンス取得

IronFXの信頼性について、時系列に沿って解説していきます。

①日本市場から突然の撤退

IronFXは2014年に日本市場撤退した際に顧客ポジションを強制決済した

2004年運営から着実に信頼と実績を積み重ねてきたIronFXですが、2014年1月に突然日本人トレーダーの利用停止を発表しました。

日本人向けサービスの停止の裏には、日本の金融庁のライセンスを取得する目論見があったみたいです。日本人トレーダーにハイレバ取引を許している時点で、未来永劫日本の金融庁に認められることはありませんからね。

言ってしまえば、海外FXブローカーの日本人向けサービス停止はそこまで珍しいことではありません。ただその後の対応が最悪でした。

なんと当時トレードしていた顧客のポジションを強制決済したのです。含み損をかかえていたトレーダーは、自分の意思とは関係なく損失が確定することになってしまいました。

この件でIronFXの信頼性はガタ落ち。しかも日本の金融庁の登録も失敗したので、いいことなしの結果で幕切れです。結局海外FX業者として、翌年に日本人向けサービスを再開しています。

②中国での30億円未払い問題

IronFXグループの中国法人は30億円の未払いを起こしてデモ騒ぎになった

日本人向けサービス停止を発表してから半年後、中国でもIronFX絡みでトラブルが置きました。

IronFXグループの中国進出しているブローカー「Global Investment社」が顧客にお金を払わなかったのをきっかけに、トレーダーがデモを起こしたのです。要するに出金拒否のことですね。

未払いの金額は全部で20億円~30億円。海外ニュースなどでも取り上げられたので、耳にしたトレーダーも多いのではないでしょうか。

メディアによって問題が大きくなった部分はありますが、火のないところに煙は立ちません。

③英国FCA登録でライセンス強化

IronFXグループのライセンス

トラブルメーカーのIronFXですが日本市場に舞い戻ってからは信頼性を見直す動きが見られています。

1番わかりやすいのは英国FCAライセンスの取得でしょうか。

イギリスはお金のやりとりなどの金融行為に厳しい規制を敷いていることで有名です。他にもグループ会社がオーストラリア(ASIC)やキプロス(CySEC)のライセンスに登録しているので、ライセンス周りはかなり整っているといえます。

資金もFCAの取り決めの下で分別管理されているので、トレーダーの資金が知らないところで流用されているケースもないでしょう。

節操ないサービス停止や中国での未払い騒動がなければ、当サイトでも自身を持って「安全に取引できるブローカー」として紹介できたんですけどね。

IronFXの取引条件・口座スペック自体は優秀

  • レバレッジ500倍で追証なし
  • 入金・未入金ボーナスあり
  • スプレッドが狭い口座が使える
  • 約定力が高い

信頼性を抜きにして考えると、海外FXの中では見どころがあるブローカーなのはたしかです。特にボーナスと低スプレッドを兼ね備えているブローカーは少ないので、海外FXの中では希少な存在だといえます。

最大レバレッジ500倍で追証なし

IronFXで利用できるレバレッジは最大で500倍。ハイレバ取引目的で海外口座を開設するなら、十分なほどのレバレッジ倍率です。

証拠金維持率が20%を切るまでロスカットされないので、ポジション保持するにも余裕があります。

もちろん他の海外FXブローカーと同様に追証なしのゼロカットシステムにも対応済み。

口座残高がマイナスになっても追加で証拠金を入金しなくていいので、どれだけ負けても最初に入金した金額までです。心置きなくハイレバトレードができる環境が整っています。(参考:海外FXの追証なし・0カットシステムは神のサービス

入金してもしなくてもボーナスがもらえる

IronFXのキャンペーン画像

IronFXの口座に初めて入金すると入金額の100%分のボーナスがもらえます。

例えば10万円入金した時にもらえるのボーナス額は10万円。シンプルに証拠金2倍で取引スタートできると考えてください。

入金額の半分までなら出金してもボーナスが消滅しないのも嬉しいポイント。海外FXの入金ボーナスは「一部でも出金したらボーナスがなくなる」のが基本です。

しかも口座を開設するだけで35ドル(3500円相当)の未入金ボーナスまでついてきます。入金してもしなくてもボーナスがもらえるなんて、至れりつくせりですね。

自分の資金で取引するというリスクなしで、リアル口座の「本当の取引環境」で取引できます。

※20%入金ボーナス(Ironボーナス)も用意されてますが、100%入金ボーナスと併用することはできません。

入金額によってはスプレッドが狭い口座が使える

IronFXで開設できる口座の種類は全部で9つ。

  • 変動ライブ口座3種類(マイクロ・プレミアム・VIP)
  • 固定ライブ口座3種類(マイクロ・プレミアム・VIP)
  • 固定ライブ・ゼロ・スプレッド口座
  • STP口座
  • ECN口座

それぞれの口座スペックは以下の通りです。すべての口座タイプでMT4に対応しています。

前提としてボーナスが付かない3タイプの口座(固定ライブ・ゼロ・スプレッド口座、STP口座、ECN口座)は選択肢から外していいでしょう。

ドル円の参考スプレッド・取引コストを見ても「ボーナスがない割にスプレッドもそれほど狭くない」中途半端なスペックになってます。

しかもSTP口座とECN口座に至ってはレバレッジが最大200倍までに制限されている上、強制ロスカットの水準もやや高めの設定です。

項目 変動ライブ口座(※) 固定ライブ口座(※)
口座通貨 USD, EUR, GBP, AUD, JPY, CHF, PLN, RUB, HUF, CZK USD, EUR, GBP, AUD, JPY, CHF, PLN, RUB, HUF, CZK
最大レバレッジ 500倍 500倍
ロスカット水準 証拠金維持率20%以下 証拠金維持率20%以下
初回最低入金額 500ドル(5万円) 500ドル(5万円)
最小取引単位 0.01lot(1000通貨) 0.01lot(1000通貨)
参考スプレッド(ドル円) 0.8pips(平均値) 2.2pips(平均値)
参考取引コスト(ドル円) 0.8pips(平均値) 2.2pips(平均値)
ボーナス対応 あり あり


※変動ライブ口座と固定ライブ口座は、初回最低入金額が1番低いマイクロ口座のスペックを記載しています。スプレッド以外の口座スペックは同じです。

【変動ライブ口座】と【固定ライブ口座】ですが、管理人的には変動ライブ口座がおすすめです。

入金ボーナスがもらえる上に、1番初回入金額が低いマイクロ口座でも十分低スプレッドで取引できます。

固定ライブ口座はVIP口座ならIronFXで口座を作る価値アリです。ただ初回で200万円入金しないと使えないので、使える人はかなり限られてしまいます。

ボーナス対応の2タイプの口座について、スプレッドを掘り下げて見ていきましょう。

変動ライブスプレッド口座はスプレッドが狭い

IronFXで口座開設するなら変動ライブ口座がおすすめ

変動ライブ口座のスプレッドは他の海外FXブローカーとくらべても優秀です。

しかも取引資金に余裕がある方は、初回でたくさん入金すればさらにスプレッドが狭い口座を利用できます。

3タイプの変動ライブスプレッド口座の主要通貨ペアの平均スプレッドは以下の通りです。

参考までにカッコ内には当サイトのスプレッドランキング1位のTitanFXのスプレッドを記載しています。

通貨ペア マイクロ口座
(初回入金500ドル~)
プレミアム口座
(初回入金2500ドル~)
VIP口座
(初回入金2万ドル~)
ドル円 0.80pips
(1.33pips)
0.60pips
(1.33pips)
0.20pips
(1.33pips)
ユーロ円 1.50pips
(1.74pips)
1.10pips
(1.74pips)
0.90pips
(1.74pips)
ポンド円 4.40pips
(2.45pips)
4.00pips
(2.45pips)
3.80pips
(2.45pips)
ユーロドル 1.10pips
(1.20pips)
0.70pips
(1.20pips)
0.50pips
(1.20pips)
ポンドドル 1.00pips
(1.57pips)
0.80pips
(1.57pips)
0.60pips
(1.57pips)

ポンド円のスプレッドが広めなのは気になりますが、他の通貨ペアならマイクロ口座でも十分すぎるほどの低スプレッド!

100%の入金ボーナスがもらえてこのスプレッド水準なら、取引条件としては申し分ないでしょう。

固定ライブ口座はVIP口座なら開設の価値アリ

固定スプレッドの口座目当てなら、IronFXはあまりオススメできません。

初回入金が比較的少なくてOKのマイクロ口座、プレミアム口座よりも他のブローカーで口座を開設したほうが低スプレッドで取引できます。

以下が3タイプの固定ライブ口座の主要通貨平均スプレッドです。

参考までにカッコ内には固定スプレッドブローカーiFOREXのスプレッドを記載しています。

通貨ペア マイクロ口座
(初回入金500ドル~)
プレミアム口座
(初回入金2500ドル~)
VIP口座
(初回入金2万ドル~)
ドル円 2.2pips
(1.8pips)
1.8pips
(1.8pips)
1.6pips
(1.8pips)
ユーロ円 3pips
(1.8pips)
2.6pips
(1.8pips)
2.4pips
(1.8pips)
ポンド円 4.4pips
(5.0pips)
4.0pips
(5.0pips)
3.8pips
(5.0pips)
ユーロドル 2.2pips
(1.8pips)
1.8pips
(1.8pips)
1.6pips
(1.8pips)
ポンドドル 2.5pips
(3.0pips)
2.3pips
(3.0pips)
2.1pips
(3.0pips)

VIP口座ならユーロ円以外の通貨ペアでiFOREXよりも低スプレッドです。

ただ初回入金2万ドルのハードルは正直高すぎるので、固定スプレッドのブローカーをお探しの方はiFOREXも見てみてください。

ちなみにiFOREXは初回入金1万円~と、少額入金にも対応しています。

固定スプレッドブローカーiFOREXの管理人によるレビュー

大手のLPに支えられた安定・高速約定

IronFXのリクイデティ

IronFXの注文処理はNDD(ノー・ディーリング・ディスク)方式。公式ホームページでは注文のカバー先になるLP(リクイデティプロバイダー)を公開しているので、間違いないでしょう。

実際に取引してみても、利益が出たタイミングで理不尽にリクオートされることはありませんでした。

スリッページは完全にないとはいい切れませんが、そこまで気になるレベルではありません。「取引の99.62%が0.001秒以内で約定」と公式ホームページで断言しているだけはあります。

出入金・サポートは及第点

取引条件以外のサービスは特に良くも悪くもありません。

出入金は国内銀行送金に対応してないのがマイナスですが、海外送金の手数料が割安なのが高ポイント。

日本語サポートはライブチャット以外の方法なら24時間リアルタイムで対応してもらえます。

出入金はクレジットカードか海外送金がメインになる

※2016年9月いっぱいでNeteller、Skrillを通じて海外FX口座とのお金のやり取りができなくなりました。

IronFXは国内銀行送金に対応していません。クレジットカードがあれば入金は問題ありませんが、人によっては海外送金を余儀なくされる可能性があります。

入金はスピード勝負と言っても過言ではありません。特にロスカット間際で追加入金するケースでは、着金スピードが遅いと「入金が間に合わなくてロスカットされてしまった…」ということにもなりかねません。

ただ入出金ともに海外送金の手数料はブローカー側に徴収されないので、銀行に払う手数料(約4000円)だけで送金できるのは高ポイントです。(※海外送金で手数料を徴収するブローカーなら、最低でも6000円の手数料がかかります。)

IronFXの入金方法詳細

入金方法 入金手数料 入金制限
クレジットカード
(VISA,MasterCard,Maestro)
なし なし
銀行送金 4000円程度 なし
China Union(電子決済) なし 360,000人民元/回
Paypal(電子決済) なし 5,500ポンド/回
Dot pay(電子決済) なし なし

IronFXの出金方法詳細

出金方法 出金手数料 出金制限
クレジットカード※
(VISA,MasterCard,Maestro)
1.50ユーロ/回 なし
銀行送金 4000円程度 なし
China Union(電子決済) なし なし
Paypal(電子決済) なし なし
Dot pay(電子決済) なし なし

※クレジットカードで出金できるのはクレジットカードで入金した金額までです。(参考:海外FXの出金方法は入金方法によって異なる

日本語サポートは電話・メールで24時間対応

IronFXの日本語サポートは24時間体制です。

何かわからないことがあっても電話やメールを通じてリアルタイムで対応してもらえます。しかも電話はフルーダイヤルなので、通話料を気にする必要もありません。

ただ少しネックなのは、ライブチャットで問い合わせできないこと。
電話が混み合ってる時間は順番待ちになるので、すぐに相談できない可能性もあります。

IronFXの日本語サポート詳細

問い合わせ方法 問い合わせ先
電話 005-311-225-50(フリーダイアル)
+44(0) 203 282 7777(有料)
メール support@ironfx.com

信頼性の部分以外は優秀なのがIronFX

IronFXの海外FXブローカーとしての実力は本物です。スプレッドが狭い上に100%の入金ボーナスまでもらえるので、かなりお得に取引できます。

今のIronFXだけを見るなら、口座開設を考えてみてもいいかもしれませんね。

ただ突然のサービス停止資金未払い問題などの遺恨が残っていることは、心にとめておいてください。

また同じようなことを繰り返す可能性もないとは言い切れないので、口座開設・取引はあくまで自己責任でお願いします。

安心して取引できる業者から選んだ海外FXおすすめランキングはこちら

     

当サイト管理人オススメ海外FX業者はここ

⇒TitanFX
口座名 最大レバレッジ 日本語サポート ドル/円 スプレッド 追証
titanfx_logo 500倍 0.3pips~ なし (0カット)
  当サイト管理人がメインで使っている海外FX口座。最大レバレッジ500倍×最狭スプレッドでスキャルピング◎! 高約定力で追証なし、MT4対応!初心者~上級トレーダーにオススメできます。
TitanFXの口座開設はこちらから
TitanFX(タイタンFX)の口座開設方法【画像付き】はこちら